Loose Fur ルース・ファー「BORN AGAIN IN THE USA」ボーン・アゲイン・イン・ザ・ユーエスエー


Loose Fur Born Again in the USA

Loose Furとは?

Loose Furは、ウィルコのメンバーであるジェフ・トゥイーディーとグレン・コッチ、そしてウィルコのコラボレーターであり、ソニック・ユースのマルチインストゥルメンタリストであるジム・オルークで構成されるアメリカのロック スーパーグループでした。wikipediaより (2022年)

尊敬するプロデユーサーの一人、“ジム・オルーク”が組んだ少数精鋭のバンドです。

残りの二人はアメリカのアーティスト“Wilco”のメンバーからメインボーカルの“ジェフ・トゥイーディー”とドラムの“グレン・コッチ”が参加。
ウィルコはあまり日本では馴染みが無いかもしれませんが、アメリカではかなり有名なオルタナティブ・ロック・バンドとして認知されているのではないでしょうか。
オルタナティブな芸術性とフォーク&カントリー風のサウンドが心地良いバンドです。

ジム・オルークを知ったきっかけは“ソニック・ユース”ですが、親日家でもあるようで日本の音楽家とのコラボレーションも多く見られます。
ロック好きな方なら見た事のあると思われるアメリカの映画《スクール・オブ・ロック》では音楽コンサルティングを担当もしていますね。


洋楽おすすめ!
2000年代に発売されたルース・ファーの2枚目のオリジナル・アルバムBORN AGAIN IN THE USA

クラシカルなロックやカントリー風な曲がベースにありますが、飽きさせない曲の構成力や楽器そのもの音がとても気持ち良いです。メロディ・センスも抜群。
しかも高価な機材に拘らず、マイクはSHUREのSM57のみで録っているらしいから驚きですね。

楽器の生々しさを味わいながら、バンドサウンドの気持ち良い部分を凝縮した感じで隠れた名盤です。

1. HEY CHIKEN ヘイ・チキン

music: loose fur / lyrics: jeff

エレキギターのリフが耳に残るオールドスクールなロック曲。シンプルに聞こえますが、必要な楽器と必要な音だけがあり洗練された感じを受けますね。ギターの重ね具合も気持ち良いです。


2. THE RULING CLASS ザ・ルーリング・クラス

music: loose fur / lyrics: jeff & jim

アコギのコード弾きとエレキのメロディーにポップ性が際立つフォークスタイルの曲です。エレキギターのメロディに追従するような口笛も印象的。


3. ANSWERS TO YOUR QUESTIONS アンサーズ・トゥ・ユア・クエスチョンズ

music: loose fur / lyrics: jim

3フィンガースタイルのアコギが重なるゆったりとしたカントリー調な曲。ベースと鍵盤楽器の甘いサウンドが印象的、歌も上手いのかと思わせる深みのあるジム・オルークの声も素敵ですね。


4. APOSTOLIC アポストリック

music: loose fur / lyrics: jeff & jim

駆け抜けるドラムに中東風のメロディを連想させるエレキギターが乗っかったロックスタイルの曲。各楽器のコンビネーションも抜群ですし、終わり間際にはオルタナティブらしくギターを掻き鳴らしたりもします。


5. STUPID AS THE SUN ストューピッド・アズ・ザ・サン

music: loose fur / lyrics: jim

跳ねるような軽快なリズムが特徴的なクラシカルなロック・サウンド。すべての楽器がシンクロしていますので、これをライブでリズムを合わせようとすると難しそうだなと思う。


6. PRETTY SPARKS プリティ・スパークス

music: loose fur / lyrics: jeff

テンポに緩急があり勢いを感じるロック曲。決して楽器が多いわけではないですが、1曲を通して飽きさせない構成ですね。ブーミーなギターソロも印象的。


7. AN ECUMENICAL MATTER アン・エキュメニカル・マター

music: loose fur

ブルースとジャズをミックスさせたようなサウンドですが、耳に馴染みやすいポップさがあります。メンバーの豊かな音楽性を感じます。


8. THOU SHALT WILT ソウ・シャルト・ウィルト

music: loose fur / lyrics: jim

小気味良いピアノが響く軽快なジャズ風のサウンドから一転、階段フレーズを経て緊張感を持ちつつもノリの良いロックソングに変化します。



9. WRECKROOM レック・ルーム

music: loose fur / lyrics: jeff

アコースティックな楽器と共に穏やかに始まりつつも、伸びやかなエレキギターで徐々に広がりのある世界観になったかと思えばギターをかき鳴らしノイズ・オルタナティブな雰囲気に。後半には洞窟の中を煌めくなアンビエントな空間が待っています。



10. WANTED ウォンテッド

music: loose fur / lyrics: jeff

シンプルなフレーズですが跳ねるようなピアノが純粋に音楽を楽しませてくれます。終盤にはクイーンのようなエレキギターのオーケストレーションが心地良く響き幸福感に満ちて聴き終わる事ができます。




Loose Fur 「Born Again in The USA」 mixed by jim o'rourke