DISC.17 くるりQuruli「NIKKI」日記
くるり Quruli「NIKKI」 日記
くるりとは?
くるり(英語: Quruli)は、岸田繁と佐藤征史の2人からなる日本のロックバンド。京都府出身。1996年に立命館大学の音楽サークル「ロックコミューン」に所属していた岸田繁、佐藤征史、森信行の3人で結成。1998年にシングル『東京』をリリースし、メジャーデビュー。※wikipediaより (2022年)
くるりを聴きだしたのは《図鑑》というアルバムで一部の曲でプロデューサーに“ジム・オルーク”が起用されている事から気になる存在でした。
ジム・オルークはシカゴ音響派などと呼ばれる人物でソニックユースやウィルコといったアーティストに参加していたりしますが、現代音楽的な志向もあり日本人作曲家である“武満徹”の存在も彼を通して知りました。
初期のくるりはオルタナティブ・ロック的な要素を感じ尖った雰囲気がありますが、徐々にポップ性が増し普遍性のある日本語ロックという印象ですね。
ただ男性ボーカル“岸田繁”さんの音楽性の広さが色とりどりの楽曲を生み出していると思います。
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2000年代半ばに発売されたくるりの6枚目のオリジナルアルバム「NIKKI」。
クラシックロックとポップさが融合して幸福感を持って聴く事ができる曲が溢れていると思います。矢野顕子さんがオルガンでゲスト参加しています。
ちなみにこのアルバムでプロデューサーとして起用されているのが“ホワイトス・トライプス”の《Elephant》を手掛けたLiam Watson氏と“エアロスミス”の《Just Push Play》でエンジニアとして参加しているFran Flannery氏という事に今気付きました笑。
ストレートな歌詞とクラシカルなロックサウンドに肯定感のある優しさを感じる一枚です。
1. Bus To Finsbury
バス・トゥ・フィンズベリー
クラシックロックを感じさせるエレキギターに岸田繁さんらしいフワっとしたボーカル。オープニングにふさわしい明るく軽快な曲に仕上がっています。
2. Baby I Love You
ベイビー・アイ・ラヴ・ユー
サビでの歌がとても耳に残る名曲。音の入れ方やサビへの持っていき方も絶妙、優しく包み込むようなコーラスワークも素敵で穏やかな気分にさせてくれます。
3. Superstar (Album Edit)
スーパースター
キラキラとしたエレキギターで夢心地な空間が駆け巡る感じの曲。ブリティッシュポップらしさを感じさせるウーアーのコーラスも素敵。
4. 雨上がり
ブルーグラス・テイストを取り入れたアコースティックな曲。童謡のようなわかりやすく心地良いメロディがまったりとした気分にしてくれます。
5. Tonight Is The Night
トゥナイト・イズ・ザ・ナイト
80年代歌謡曲テイストを感じつつ、サイケなギターソロを含むドラマチックな演出が施され眠る前に聴きたい曲です。オルガンで矢野顕子さんが参加しています。
6. Birthday
バースデー
跳ねるような軽快さを持ったポップロック・サウンド。イノトモさんの透き通るコーラスも心地良いです。サラッと流れていきますが演奏技術もすごいですね。
7. お祭りわっしょい
地に足の着いたオールドロック・サウンドどファジーなギター、危うさのあるローファイなボーカルが印象的。
8. 冬の亡霊
アメリカンのフォークミュージックを感じさせるような小刻みなヴァイオリンやバンジョーが特徴的。
9. 赤い電車
打ち込みサウンドによるミニマル的な雰囲気とアコギのコードが絶妙。車内チャイムのサンプリングやそれを意識したメロディ・フレーズなど上手く楽曲に溶けこんでいます。
10. Long Tall Sally
ロング・トール・サリー
こちらもバンジョーの音が効果的、途中での曲調の変化や音の重ね方など何となくレッド・ツェッペリンぽさを感じますね。
11. 虹色の天使
2分30秒弱で疾走感のあるストレートなロックチューン。
12. RIng Ring Ring!
WHOなどのクラシックロックを感じさせるややローファイなサウンド、ブルージーなブルースハープもクールです。
13. (It's Only)R'n R Workshop!
深めのリバーブ感が効いた明るく穏やかな曲。色々なエレキギターの種類が歌詞の中に羅列されているのが面白いですね。
Words & Music by Shigeru Kishida. Trk1, 2, 4, 7, 12, 13 Produced by Liam Watson, Trk3, 5, 8, 9, 10, 11 Produced by Quruli and Fran Flannery, Trk6 Produced by Quruli.
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