Primal Screamプライマル・スクリーム「Screamadelica」スクリーマデリカ


Primal Scream Screamadelica

Primal Screamとは?

プライマル・スクリーム(Primal Scream)は、1982年にスコットランドのグラスゴーでボビー・ギレスピーとジム・ビーティによって結成されたロックバンドである。 プライマル・スクリームはその長きにわたる活動の中で、音楽性を多分に変化させてきた。当初ビーティの12弦ギターが印象的なギター・ポップバンドだった彼らは、代表作『スクリーマデリカ』でダンスミュージックに接近し、ドラッグ・レイヴカルチャーとの結びつきを強めた。彼らはアルバム毎に変化を続け、ポストパンク、ダブ、ガレージロック等、様々なジャンルを内包した楽曲を発表し続けている。彼らが長年在籍したクリエイション・レコーズ主宰のアラン・マッギーは、プライマル・スクリームをレーベルのベストバンドと評した。wikipediaより (2022年)

カメレオン・バンドと呼ばれるようにアルバム毎に異なる魅力を見せてくれる“プライマル・スクリーム”。

最初に聴いたのはロックン色の強い《Give Out But Don't Give Up》だったと思いますが、クラシカルなロックン・ロールながらグルーヴ感のあるサウンドが印象的でした。
メイン人物となる“ボビー・ギレスピー”は“ジーザス&メリーチェン”のドラマーを務めていた事もあり初期ではポストパンクやオルタナティブ風のサウンドを聴かせてくれます。

ただやはりプライマルスクリームはアシッドハウスなどのクラブカルチャーがバックグラウンドに大きくあると感じますし、そこにはイギリスの人気DJであった“アンドリュー・ウェザオール”との出会いが大きく影響しているようです。
NEW ORDER”や“ケミカルブラザーズ”などとの共作はもちろん、近年では“スカイ・フェレイラ”をボーカルに迎えたりと他アーティストとも多くコラボされているのも面白いですね。


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1990年代に発売されたプライマル・スクリームの3枚目のオリジナル・アルバムスクリーマデリカ

ジャケットのアートワークが印象的で最近ではFenderからアルバム発売30周年を記念したストラトキャスターが発売されるなど音楽界への影響力を感じさせるアルバムですね。
アンドリュー・ウェザオールを始めとした様々なプロデューサーを迎え、テクノ、アシッドハウス感を強く打ち出した作品

クラシカルなロックの気持ちよさとドリーミンな世界観が混じりグルーヴ感溢れる名盤。


1. Movin' on Up

ムーヴィン・オン・アップ

ローリング・ストーンズのプロデュースでも知られるジミー・ミラーが参加。パーカッションの効いたロックンロール・サウンド、ゴスペルのコーラスワークも気持ち良いです。明るくポジティブ感のある曲。


2. Slip Inside This House

スリップ・インサイド・ディス・ハウス

マンチェスターのテクノ・バンドであるHypnotoneが参加。エレクトロの中に響くシタール風のサウンドが効果的でアシッドな雰囲気がたまりません。ノリも最高です。


3. Don't Fight It, Feel It

ドント・ファイト・イット・フィール・イット

テクノ感の強いサウンドに繰り返されるホイッスルが印象的。R&B風の力強く伸びのある歌声を聞かせてくれる女性ボーカルとしてデニース・ジョンソンを迎えています。


4. Higher Than the Sun

ハイアー・ザン・ザ・サン

霧の中を彷徨うような深いリバーブ感でまったりとしたアンビエントな世界観。途中で入るホーンセクションも気持ち良く響きますが不穏な雰囲気のビートも特徴的。イギリスのテクノ・ミュージシャンであるThe Orbが参加。



5. Inner Flight

インナー・フライト

煌びやかなパイプオルガン風なサウンドが効果的なメルヘンでドリーミンな空間が演出され、フワフワとした浮遊感のある楽曲。


6. Come Together

カム・トゥゲザー

10分にも及ぶアンドリュー・ウェザオールのリミックス・バージョンですが、シングル・バージョンのオリジナルもおすすめです。クラシカルなロックとテクノサウンドが融合、ゴスペルによるコーラスも耳に残りエモいです。ライブ等でも非常に盛り上がりそうな名曲ですね。


7. Loaded

ローデッド

前作に収録された《アイム・ルージング・モア・ザン・アイル・エヴァー・ハヴ》をアンドリュー・ウェザオールがリミックス。ホーンセクションやサーフ風のスライドギターの入ったご機嫌なサウンド。


8. Damaged

ダメージド

ピアノやアコースティックギターといったクラシカルなサウンドのスロウ・バラード。エレキギターのソロもありブルージーな雰囲気も感じさせます。



9. I'm Comin' Down

アイム・カミン・ダウン

ラテンを感じさせるビートにまったりとしたボーカルとリバーブ感、色気のあるサックスのソロがアピール力を感じますね。



10. Higher Than the Sun (A Dub Symphony in Two Parts)

ハイアー・ザン・ザ・サン

パブリックイメージリミテッドのベーシスト、ジャー・ウォブルを迎えて制作されたハイアー・ザン・ザ・サンのリミックス。オリジナルの雰囲気を残しつつもレゲエ調のビートも効かせたダブステップ・サウンド。


11. Shine Like Stars

シャイン・ライク・スターズ

ドラムマシンのビートにキラキラとした弦楽器とふくよかなオルガンがゆったりと奏でられ、眠りに落ちていくような心地良さを感じる楽曲です。。




Words and music by Gillespie/Innes/Young except "Slip Inside This House" by Tommy Hall/Rocky and Erickson