SUPERCAR スーパーカー「ANSWER」 アンサー


SUPERCAR ANSWER

SUPERCARとは?

SUPERCAR(スーパーカー)は、日本のロックバンド。1997年にデビューし、2005年2月26日に解散。wikipediaより (2022年)

2000年代という事もあり、おそらく邦楽の中で歴代で一番聴いているのではないかと思う「スーパーカー」。

初期の頃は荒削りなオルタナティブ・ガレージバンド的な雰囲気でしたが、だんだんエレクトロ/アンビエント系のサウンドに変化していきアルバム毎に異なる魅力を見せてくれます。

中心人物である“ナカコー”こと中村弘ニさんのソングライティングに惹かれつつ、解散後にはチャットモンチーをはじめ多くのバンドをプロデュースしているいしわたり淳治さんの印象的な歌詞も心に残ります。
個性的な声を持つフルカワミキさん、こういうバンドでは目立ちにくいですが解散後のソロワークを聴いてもセンスを感じるドラムの田沢公大さんという4人の個性が集まったバンド・アーティストです。
男性ボーカルと女性ボーカルが揃っていますので、男女の声の混じり合いも魅力です。

邦楽おすすめ!
SUPERCASRの5枚目(最後)のオリジナルアルバムアンサー」。

※ちなみに写真は初回限定盤を開いて撮っておりアートワークも惹かれる仕様です。
ロックにアンビエント、エレクトロニカ、グルーブ感のあるパーカッションなどが加わり珠玉のポップソングに昇華された名曲たち。多彩な音を楽しめるのに余計な音がなく研ぎ澄まされているのが素晴らしいと感じます。

どの時期のスーパーカーも好きですが、音楽の面白さを存分に感じられるこのアンサーは自分の中で名盤です。


1. FREE HAND フリーハンド

作詞:いしわたり淳治 作曲:中村弘二

ラテンパーカッションに力強いベースライン、ミニマル的な雰囲気を持ちつつ歪ませたギターと相まってクールな印象。


2. JUSTICE BLACK ジャスティス・ブラック

作詞:いしわたり淳治 作曲:中村弘二

ダークで陰な雰囲気を漂わせる曲。単調なキックとハイハット、突き刺さるようなエレキギター、うねるようなシンセのサウンドが怪しげな空間を演出しています。


3. SUNSHINE FAIRYLAND サンシャイン・フェアリーランド

作詞:いしわたり淳治 作曲:中村弘二

ノリの良い裏打ちのキーボードとシンプルなエレキギターリフとは対照的にまったりとしたナカコーの歌の広がるような重ね方が印象的です。


4. WONDER WORD ワンダー・ワード

作詞:いしわたり淳治 作曲:中村弘二

ラテンパーカッションの入ったグルーヴ感のあるリズム、パイプオルガン/ 笙のようなサウンドは神秘的な雰囲気を漂わせ浸透してきます、トレモロを効かせたギターも心地良く溶け込みコーラスワークも素晴らしいです。


5. BGM

作詞:いしわたり淳治 作曲:中村弘二

電気グルーヴの「まりん」こと砂原義徳さんがプロデュースしており、エレクトロニカ色の強い曲に仕上がっています。散りばめられた多彩な音を楽しみつつミディアムテンポでゆったりと聴くことができます。


6. DISCORD ディスコード

作詞:いしわたり淳治 作曲:中村弘二

語るようなシンプルな歌のフレーズ、アンビエントの雰囲気漂うエクスペリメンタル・ミュージック的な印象。目を瞑って音に浸りたい曲です。


7. HARMONY ハーモニー

作詞:いしわたり淳治 作曲:中村弘二

深いリバーブに包まれたナカコーのまったりとしたボーカル、PANで揺さぶられたエレキギターのクリーンサウンドが心地良く穏やかな気分になります。


8. RECREATION リクリエーション

作詞:いしわたり淳治 作曲:中村弘二

キャッチーなギターメロディを積み重ねた浮遊感のあるサウンド、フルカワミキさんの囁くようなコーラスも心地良い、程良い疾走感で清々しさも感じます。


9. GOLDEN MASTER KEY ゴールデン・マスター・キー

作詞:いしわたり淳治 作曲:中村弘二

無機質なビートに重く切ないピアノ、フルート系の音から力強いストリングスが加わり、宇宙感のあるシンセ、広大な大地を彷彿させるような生命感のある曲です。


10. THE WORLD IS NAKED ザ・ワールド・イズ・ネイキッド

作詞:いしわたり淳治 作曲:中村弘二

陰鬱な雰囲気で曇りに風が吹き荒れるような曲。翔ような16分のハイハット、それに合わせたディレイも効果的に使われ疾走感が生まれており、PANの揺さぶりや音のフェード具合が荒々しさを感じさせます。


11. SIREN サイレン

作詞:いしわたり淳治 作曲:中村弘二

8分という長尺でジャジィーな歌謡曲という印象で始まりつつも後半に向かうにつれレディオヘッドのようなエクスペリメンタルな雰囲気とダイナミックさが膨れ上がっていきます。


12. LAST SCENE ラスト・シーン

作詞:いしわたり淳治 作曲:中村弘二

切ないシンプルなピアノのメロディ、それでいてドラムはノリが良い。アンビエントな雰囲気もあり心地良い空間演出、切ない気持ちと明るい気持ちの感情の狭間を漂うようなこういう曲に弱い、、泣けてきてしまう。


13. TIME タイム

作詞:いしわたり淳治 作曲:中村弘二

生々しいピアノサウンドに怠惰感のあるフルカワミキさんのボーカルが印象的。虚無感というか散っていくような美しさを感じさせるような曲です。



SUPERCAR 「ANSWER」 Produced by TASUKI MASUKO except track5 Produced by YOSHINORI SUNAHARA