NIRVANA ニルヴァーナ「In Utero」 イン・ユーテロ


NIRVANA In Utero

NIRVANAとは?

ニルヴァーナ(英: Nirvana)は、アメリカ合衆国出身のロックバンド。1987年にワシントン州アバディーンで結成されたアメリカのロックバンドである。リードシンガー兼ギタリストのカート・コバーンとベーシストのクリス・ノヴォセリックによって結成され、チャド・チャニングなどのドラマーを経て、1990年にデイヴ・グロールを加入させた。ニルヴァーナの成功は、オルタナティブ・ロックを世に広め、ジェネレーションXの代表的なバンドとして言及されることが多かった。また、彼らの音楽は人気を維持し、現代のロック文化に影響を与え続けている。wikipediaより (2022年)

カート・コバーン”は1994年に27歳でこの世を去っていますが、その時にはまだ彼の存在は知りませんでした。初めて映像で見て聴いた時には(亡くなっているという事も影響していると思いますが)とてもカリスマ性を感じたのを覚えています。

“グランジ”という言葉も彼らを通して知りました。
今の世の中ではミスマッチかもしれませんが、敗退的なファッションなども多くの人に影響を与えたと思います。
自分の中で“ニルヴァーナ”はどこかパンクっぽさを感じますが、内向的かつ攻撃的なサウンドは洗練された雰囲気が漂っていますね。
当時行き場のない怒りや苦悩を抱える人にとっては大きな存在だったと思います。

洋楽おすすめ!
NIRVANAの3枚目(最後)のオリジナルアルバムIn Utero

生々しく、尖ったサウンドを聴かせてくれるこのアルバムは彼らの雰囲気に一番あっていると思い選びました。もちろん“Nevermind”も好きなんですけど、、、。

イン・ユーテロではエンジニアに“スティーヴ・アルビニ”氏が起用されているのが大きなポイントになってますね。
スティーヴ・アルビニは1990年代以降、多くのトップアーティストのエンジニアなども務めており意外なところではジミー・ペイジとロバート・プラントによるアルバム《Walking Into Clarksdale》にもクレジットされていました。
こちらもオススメですよ。

バンドの生々しさとエッジ感ある音作りがよりいっそう繊細さ感じさせる名盤です。


1. Serve the Servants

サーヴ・ザ・サーヴァンツ

いきなり不協な和音から始まり、ギターソロでも不安定なピッチ感が気怠い雰囲気を演出していますが、ポップソングのソングライティング力も感じます。しゃがれた弱々しい声も印象的。


2. Scentless Apprentice

セントレス・アプレンティス

上昇していくフレーズとメタル風のリフが緊張感を生み叫びに近いボーカルが歪みで埋まっていきます。ドラムとのコンビネーションも抜群。オルタナティブな雰囲気を感じれる曲です。


3. Heart-Shaped Box

ハート・シェイプト・ボックス

クリーンな音と物悲しく語りかけるようなボーカルで穏やかに始まりますが、サビで一気に歪ませファジーなサウンドに、攻撃的でアンチ感を打ち出します。闇に落ちていく様な感覚もあります。


4. Rape Me

レイプ・ミー

虚しさを感じるボーカル、徐々に勢いを増す楽曲に呼応するように叫びに変わっていきます。
また、緩急もしっかりあり3分弱ですが様々な展開を見せてくれます。


5. Frances Farmer Will Have Her Revenge on Seattle

フランシス・ファーマー・ウィル・ハヴ・ハー・リヴェンジ・オン・シアトル

ネバーマインドのようなクリーン/歪みを繰り返し静と動のコントラストがはっきりした曲。デイヴ・グロールの力強いドラムも光りますね。


6. Dumb

ダム

今までの様な攻撃的なサウンドは入らず終始に渡り怠惰感を感じるボーカル。ストリングアレンジが施されて、より一層アンニュイな雰囲気となっています。


7. Very Ape

ヴェリー・エイプ

パンクの様な明るさは無いですが小刻みなリフでテンポが速く潔い曲。


8. Milk It

ミルク・イット

変則的なギターメロディと弱々しいボーカルからハードコア風のディストーション・サウンドへ。燃え尽きそうなしゃがれた叫び声もやけくその様です。


9. Pennyroyal Tea

ペニーロイヤル・ティー

穏やかでまったりとした口調のボーカルからサビでは叫びになりますが叫びの部分にコーラスを当ててきているのも印象的。


10. Radio Friendly Unit Shifter

ラジオ・フレンドリー・ユニット・シフター

フィードバックやノイズを駆使したアブノーマルな曲は初期のソニックユースを彷彿させる仕上がりです。


11. tourette's

トーレッツ

パンク風のコード進行と中東風のメロディにイカれたボーカルが乗っかり狂気的な曲。


12. All Apologies

オール・アポロジーズ

虚しさもあるのですが前向きな気持ちも垣間見える様な曖昧さを持っています、またストリングアレンジも施され情緒感ある仕上がり。曲のタイトルからして全ての謝罪を意味しますが他人とは異なる事での自己否定と孤独感を感じさせますね。




※隠しトラックとして12曲目の終わりから約23分の空白を経てGallons Of Rubbing Alchol Flow Through The Stripが収録されています。


All Songs Written by Kurt Cobain except "Scentless Apprentice" Music by Kurt Cobain,Krist Novosellic,Dave Grohl, Words by Kurt Cobain.