The Chemical Brothersザ・ケミカルブラザーズ 「Further」 ファーザー


The Chemical Brothers Answer

The Chemical Brothersとは?

ケミカル・ブラザーズ (英: The Chemical Brothers)は、イギリスの電子音楽系の音楽ユニット。1989年に結成。 デビュー以来、ロックとダンス・ミュージックを繋ぐ架け橋としての役割を大きく担ってきたパイオニアであり、斬新なビート・センスと先進的なトラック・メイクで数多くのヒット作を世に送り出し、ダンス系ミュージシャンとしては異例の好セールスを記録。今やダンス・ミュージック界を代表するデュオでありながら、ライヴなどの活動も精力的にこなしている。wikipediaより (2022年)

初めて私がケミカルブラザーズを聴いたのは「NOW」というコンピレーションアルバムに入っていたBlock Rockin' Beatsという名曲だったと思います。
非常にグルーヴ感がありノリの良いとてもクールな曲が印象的でした。

その次は《Star Guitar》という曲だったと思いますが、ヘッドフォンで聴いた際に別次元の音空間に入り込んだような感覚を覚えています。
この《スターギター》はミュージックビデオも印象的で列車から見た景色が淡々と流れていくのですが、音とビジュアルがリンクしており例えばキックの音に合わせて同じ建物が現れるといった工夫が施されとても面白いです。

ケミカルブラザーズは自由自在なサウンドメイク、メロディセンス、ミックスのセンスなど何をとっても素晴らしく音を楽しむという事を体感させてくれます
基本的にはインスト曲が多いですが、中にはヴォーカルの入った曲もあり他アーティストも多数フィーチャーしています。

洋楽おすすめ!
2010年代に発売されたケカルブラザーズの7枚目のオリジナルアルバムファーザー」。

邦題として《時空の彼方へ》という名前が付けられていますが、この作品にピッタリの名前だと思います。コンセプトアルバム的な雰囲気があり曲毎に繋がりも感じさせますので是非1曲目から順に聴いて頂きたい名盤です。

またこのアルバムの曲はすべて(ボーナストラックを除く)ミュージックビデオが制作されていますので映像も合わせて楽しむ事ができます。

音の空間というものを感じ、面白さを存分に体感できる珠玉の一枚です。


1. Snow

スノウ

モールス信号のような音から始まり、近未来を彷彿させる様なうねるようなシンセのサウンド、女性の囁くようなコーラスが重なり穏やかに終わっていくという、まさに時空の彼方への入り口としてふさわしい曲です。歌詞は調べた限りでは“Your love keeps lifting me”と“Lifting me higher”というフレーズを繰り返しているようです。


2. Escape Velocity

エスケープ・ヴェロシティー

1曲目の穏やかな雰囲気を残しつつ始まり、徐々に上げていき別世界への通り道の様な奇想天外さと重厚なサウンドに変化していきます。シンプルなシンセの音が重なりミニマル的な要素がありながらも1曲の中で様々な展開が施され10分越えですが飽きさせません。


3. Another World

アナザー・ワールド

穏やかなアコギのアルペジオから始まりながら一瞬で別世界へ到達したような広がりのあるサウンドに、その後で軽快でリズミカルなシンセが鳴り浮遊感のある曲に仕上がっています。ちなみに歌詞は“Another world will surround me”と“Another heart will forgive”を繰り返しています。


4. Dissolve

ディゾルヴ

ストリングスやギターサウンドなどもフィーチャーしており、ロック感も感じさせる曲。複雑にシンセの音が入り乱れながらノリも良いです。後半にワードが少し入っていますが“Caroline, Caroline”と“Will you walk on these fields of mine?”を繰り返しています。


5. Horse Power

ホース・パワー

文字通り馬が駆ける様なリズムにインダストリアルな雰囲気のシンセ音をリピート。馬の鳴き声もフィーチャーされており比較的にシンプルな構成ながら印象深く耳に残ります。


6. Swoon

スウーン

メロディアスなベースに疾走感のあるビート、不安定なピッチ感のシンセフレーズに心揺さぶられる名曲。アドレナリンとセロトニンが同時に出ている様な感覚。
歌詞は“Just remember to fall in love”と“There's nothing else”を繰り返しています。


7. K+D+B

軽快なタムのフレーズが印象的で、アンビエント感のあるサウンドにチリチリとしたファジーなサウンドがアクセントとなったポップで明るめの曲。歌詞は“See them”と“And higher”を繰り返しています。


8. Wonders of the Deep

ワンダーズ・オブ・ザ・ディープ

深海をイメージさせるような不思議な音の組み合わせからギターが入りコーラスが入り一気に壮大な展開に広がります。終わりを感じさせるようで始まりでもあるような曲です。中盤のボコーダーフレーズは“Look after your brothers and sisters. They need you. They need each other.”の様です。



9. Dont't Think 《Japanese Bonus Track)

ドント・シンク

駆けるビートに緊張感のあるメロディフレーズが乗っかったクールな曲です。
ミニマルな要素とHIPHOP、インダストリアルの雰囲気も感じるのがケミカルブラザーズらしいです。