宇多田ヒカル Utada hikaru「ULTRA BLUE」 ウルトラ・ブルー


Utada Hikaru Ultra Blue

宇多田ヒカルとは?

宇多田 ヒカル(うただ ヒカル、1983年〈昭和58年〉1月19日 )は、日本の歌手、シンガーソングライター、ミュージシャン、音楽プロデューサー。本名:宇多田 光(読み同じ)。音楽プロデューサーの父・宇多田照實と、歌手の母・藤圭子の下、アメリカ合衆国ニューヨークで生まれた。所属芸能事務所はU3MUSIC。所属レーベルはエピックレコードジャパン。ロンドン在住。wikipediaより (2022年)

多くの方がご存知の宇多田ヒカルさんです。
デビュー曲である“Automatic”から聴いていますが、色褪せないというかその時々の本人でしか奏でられない曲を出し続けているという感じですね。
声も初期の頃のエッジだった音から柔らかい音にだんだん変化しており、それぞれ魅力を感じます。あと聴く度に毎回思う事ですがコーラスが素敵。

影響を受けたアーティストを見ると様々なジャンルが見られ、面白いです。昔ネットで見た記事では女性ボーカルのロックバンド、ガービッジ(Garbage)を良く聴いてるというような話もあった気がする。

NHKの“プロフェッショナル”という番組で宇多田ヒカルさんが取り上げられているのを見た時にはかなり自分の感情を追い込んで曲作りをされているのに驚きましたが、だからこそ他人の感情に訴える力の持った曲ができるんだなと感じました。

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2000年代半ばに発売された宇多田ヒカルの4枚目のスタジオアルバムULTRA BLUE

この頃はやや尖った声を残しつつもふくよかさのある声な気がします。また豊かな音色による鮮やかな景色が見え隠れしたエレクトロポップを軸に情緒感のある曲々。
他の人が真似できないような歌詞の言い回しもアイデンティティーを感じさせますね。


生活の色々なタイミングで寄り添ってくれるような曲が溢れた一枚です。


1. This is Love

ディス・イズ・ラヴ

歌に力強さと穏やかさが入り乱れたポップなラヴ・ソング。ハンドベルか鉄琴のようなキラキラとしたサウンドとふわふわとした浮遊感のあるバックの音が夢心地のような世界観がありつつも小刻みなピアノと力強いドラムでビート感があります。


2. Keep Tryin'

キープ・トライン

テクノな雰囲気があり程良いノリ感を持ちつつもギターを含めたシティポップのようなお洒落感もあり、歌唱力や作曲力のみならず音のチョイスやエフェクトなどミキシング・アレンジにも才能を感じますね。


3. BLUE

ブルー

ストリングスとゆらゆらと波打つウーアーにより広大な空を漂うイメージ。サビでは緊張感があり、やや不安定な感情が垣間見え虚しさと晴れやかさが混在しているような曲。


4. 日曜の朝 

R&Bテイストのグルーヴ感のあるリズムに少し儚さを感じるような歌が乗り淡々と進んでいくようなイメージですが、途中にはキラキラとしたメルヘンな雰囲気も。


5. Making Love

メイキング・ラヴ

シンセ・ストリングスとキラキラとした流れるメロディとは対照に力強いベースとノリの良いビートでフワフワとした空間を上昇していくような前向き感のある曲。


6. 誰かの願いが叶うころ

重みのあるピアノとストリングスによる切ないバラード。音数は少なく歌が強調され無情な世界観とやるせない感情をストレートに表現したような名曲。でも愛を感じて涙が出る


7. COLORS

カラーズ

やや暗めのトーンで始まりつつサビではそれを跳ね返すように盛り上がりを見せます。テクノ風のサウンドが取り入れられ無機質で無情な雰囲気が混ざりながらも、もう少し頑張ってみようかなと思わせるような祈りを感じます。


8. One Night Magic feat. Yamada Masashi

ワン・ナイト・マジック

嫉妬心のようなダークな感情から始まりつつも、サビでは一気に明るく盛り上げてくれます。
歌詞に「海底に絨毯をしいて」「色とりどりの生物の舞い」とありますが、竜宮城のカーニバル・サンバのような雰囲気を感じさせます笑。


9. 海路

自然の荒々しさと静寂を感じさせるような壮大なストリングス、ゆっくりと語りかけるような歌。ストリングスの音に合わせた鍵盤打楽器の音も効果的で印象に残ります。


10. WINGS

ウィングス

グルーヴ感あるリズム、繰り返し波打つピアノのメロディの上に伸びのあるフルートの音が響き心地良いです、ウェットなシンバルのアタック音が印象的。艶があり透き通った歌声も素敵でとても好きな曲です。


11. Be My Last

ビー・マイ・ラスト

アコースティックギターの弾き語りから、儚く繰り返されるピアノのメロディ、サビに向かう声の伸びに合わせて緊張感が高まっていく部分が印象的です。切なくて胸が苦しくなるような曲。


12. Eclipse (Interlude)

イクリプス

ボイスサンプルにエフェクトをかけたような音が印象深いインスト。エレクトロ・ハウスな雰囲気ですね、本人のクラブシーンに対する気持ちの表われかもしれません。


13. Passion 

パッション

分厚いシンセやエレキギターの入ったロックやプログレ・テイストを感じさせるような情熱的な曲。スネアを多用した駆けるようなドラムとグルーヴ感のあるベースフレーズも印象的。リバースエフェクトがかかったようなコーラスが時間というものを意識させます。



All songs written and arranged by Utada Hikaru Except "COLORS" arranged by Utada Hikaru and Kawano Kei