DISC.32 U2 ユートゥー 「Achtung Baby」 アクトン・ベイビー
U2 ユートゥー 「Achtung Baby」 アクトン・ベイビー
U2とは?
U2(ユートゥー)は、アイルランドのロックバンドである。『グラミー賞』22回受賞(46回ノミネート)、アーティストグループでのグラミー賞世界最多受賞記録を保持している。※wikipediaより (2022年)
言わずと知れた世界的なビッグネーム・バンドのU2。
ロック・スターと呼べるカリスマ性を持ちつつも社会的な問題を取り上げる姿勢が多くのリスナーの心を掴んでいると思います。
代表曲の一つとして取り上げられる事の多い《Sunday Bloody Sunday》は北アイルランドで起こった《血の日曜日事件》をモチーフとして争いへの疑問を投げかけるような曲で、収録されたアルバム「WAR」の名にふさわしい闘志のような力強さを感じます。
またフェイバリッド・アルバムとして名を上げる方も多いと思われる「The Joshua Tree」に収録されている《With or Without You》も他アーティストからカバーされるのも納得の名曲です。(日本人では宇多田ヒカルがカバーしていたのは知っていましたが、GLAYがカバーしていたのは知りませんでした)
しかしボーカルであるボノの歌声は魅力的ですね、ハスキーでありながら甘さのようなものを感じる心地良い音。ギタリストのエッジのプレイスタイルも好きで、必要な最低限の音しか入れないというスタンスはYeah Yeah Yeahsのニック・ジナーに通じる者がありエッジ自身がそう語っていたと思います。
洋楽おすすめ!
1991年に発売された7枚目のオリジナル・アルバム「Achtung Baby」。
ベルリンの壁崩壊後にドイツで制作された本アルバムはエレックトロニック色が高まりサイケデリック感のあるマッドチェスターなどのムーブメントの影響を感じさせます。
プロデューサーには名盤《ヨシュア・トゥリー》と同じくダニエル・ラノワとブライアン・イーノが参加。特に元ロキシー・ミュージックのメンバーであるブライアン・イーノに関してはアンビエント界の第一人者でありデヴィッド・ボウイのベルリン三部作を手掛けた事もあり個人的に注目の人物です。
リズミカルなビートとサイケデリックな空間が漂いつつもU2らしさを堪能できる一枚。
1. ZOO station
ズー・ステーション
ファジーなエレクトリックギターのリフに重ねた電子音、歪ませてベタッとしたボーカルが印象的。うねるシンセと煌めくエレキギターによる空間演出。
2. even BETTER than the REAL THING
イーヴン・ベター・ザン・ザ・リアル・シング
イントロのワーミー・サウンドが印象的、パーカッションとフワフワとしたアシッドなサウンドはマッドチェスターの雰囲気。サビでの駆けるようなエレキギターフレーズもかっこいいです。
3. ONE
ワン
カントリー風のバラードソングでストリングス・アレンジによる情緒感とエッジの浮遊かんのあるギターが心地良いです。
4. until the END of the WORLD
アンティル・ジ・エンド・オブ・ザ・ワールド
ラテン・パーカッションによるグルーヴィーなリズムにエレキギターが重なるロック・サウンド。フィルターや電子音によるドリーミンな世界観も演出されています。しかしエッジのギターはエッジらしさが滲み出ますね。
5. who's gonna RIDE your WILD HORSES
フーズ・ゴナ・ライド・ユア・ワイルド・ホーセス
シューゲイザー風のエレキギターの歪みとリバーブ感はRIDEなどを彷彿させます。ストリングスによるドラマチックなサウンドも効果的。
6. SO cruel
ソー・クルール
ピアノとストリングスによるバラード感がありながらも、シンプルなメロディの繰り返し&スクラッチ的な音、リズミカルなビートで躍動感があります。
7. the FLY
ザ・フライ
ノリの良いダンサブルなロックナンバー。ボーカルのダブリングやシンセによるサイケデリック感も魅力的ですし荒々しいギターソロも聞き所です。
8. MYSTERIOUS ways
ミステリアス・ウェイズ
軽快なリズムとワウ&カッティングによるファンキーなナンバー。ただ歪んだ重みのあるギターが独特のまったりとした雰囲気を感じさせます。
9. TRYIN' to throw your ARMS around the WORLD
トライン・トゥ・スロー・ユア・アームズ・アラウンド・ザ・ワールド
オルガン音や波打つメロディによる揺らぎが心地良い曲。ファルセットによる高域の歌声も印象的。
10. ULTRA violet (light my WAY)
ウルトラ・ヴァイオレット
跳ねて駆け抜けるようなエレキギターのリフが印象的なエモーショナルなナンバー。各パートへの移り変わりが絶妙で心を持ってかれます。
11. ACROBAT
アクロバット
アンビエントな雰囲気の強いロック・サウンド。混沌とした緊張感の中にも希望を感じさせるような曲です。
12. LOVE IS blindness
ラヴ・イズ・ブラインドネス
オルガンで始まりディレイを使ったベースラインが印象的です。古いギャング映画のようなクールさと物悲しさを感じさせる曲。
U2 「ACHTUNG BABY」 Produced by DANIEL LANOIS with BRIAN ENO.
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