My Bloody Valentine マイ・ブラッディー・ヴァレンタイン 「ISN'T ANYTHING」 イズント・エニシング


my bloody valentine isn't anything


My Bloody Valentineとは?

マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン(英: My Bloody Valentine)は、アイルランド出身のシューゲイザー/オルタナティヴ・ロックバンド。かつて日本では「マイ・ブラディー・バレンタイン」とも表記されていた。略称は「MBV」、日本国内ではもっぱら「マイブラ」と称される。wikipediaより (2022年)

シューゲイザーとしてまず名前が上がるバンドですね。

マイブラを聴き始めたのはソニックユースに出会った後だったと思いますが、ノイズや騒音系の音楽にハマっていた時期に手にしました。

マイブラの重要人物であるケヴィン・シールズとソニックユースのサーストン・ムーアは何となく雰囲気も似ておりよく比較されていたりもしますね。

ただ自分の中で音のイメージはちょっと違くて、両方ともファジーなサウンドを聴かせてくれますがマイブラの方がドリーミンでアンビエントよりな雰囲気を感じますね。
そこがシューゲイザーっぽさだと思います。

こういう音楽では音作りが肝となると思いますが、たった2枚のアルバムしか発売していない(2013年にだいぶ離れて3枚目のアルバムを発売)のに世界に名が広まってるのはすごいなぁと感じます。

Tremolo》と《Glider》というアルバム未収録の2曲には現在では音の職人して完璧な仕事をこなすプロデューサー、アラン・モウルダーが参加しているのも見逃せないですね。

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シューゲイザーの金字塔と呼ばれる「Loveless」が世に出る前の1988年にセルフ・プロデュースにより発売されたファースト・アルバム「ISN'T ANYTHING」。

1988年という事もあり音圧のレベルは少し低めですが、逆にそれが気持ち良いかもしれないですね。ポストパンク的なメロディーやノイジーなファズサウンドに甘いリバーブ感が加わりドラッギーなサウンドに。


ドリーミンでアンニュイな世界観とノイズが絡み合うアーティスティックな空間を体験できます。


1. SOFT AS SNOW (BUT WARM INSIDE)

ソフト・アズ・スノウ

スネアの連打からギター・アーミングでのベンド奏法による浮遊感のあるサウンドが印象的。柔らかいトーンのウーアー・コーラスとファジーなギターのコントラストが素敵。



2. LOSE MY BREATH

ルーズ・マイ・ブレス

不協で不穏な雰囲気のアコースティックギターからサビのウーアーではアイルランドらしい牧歌のような雰囲気も感じます。歌は女性ギターボーカルであるビリンダ・ブッチャー。



3. CUPID COME

キューピッド・カム

フィードバックによるダイナミックな演奏からポストロック的なサウンドに。ヴァセリンズのようなキャッチーさがありますね。



4. (WHEN YOU WAKE) YOU'RE STILL IN A DREAM

ユア・スティル・イン・ア・ドリーム

疾走感のあるビートとギターの歪みで埋め尽くすこの曲は初期のソニックユースに近いかもしれません。でもコーラスはやっぱり優しい。



5. NO MORE SORRY

ノー・モア・ソーリー

オーケストラとノイズが一体化したような悲壮さが滲み出てくる物悲しい曲。スネアのロールからギターコードへと向かう一瞬に心を打たれます。



6. ALL I NEED

オール・アイ・ニード

うねる波のようなファジーなエレクトリックギターとリバーブ感で埋め尽くさせるドリーミンな世界観。



7. FEED ME WITH YOUR KISS

フィード・ミー・イズ・ユア・キス

何を弾いているのかは分からないようなノイズが際立つガレージ感のあるオルタナティブ・サウンド。アンニュイなボーカル。



8. SUE IS FINE

スー・イズ・ファイン

こちらもポスト・パンク風にギター・ノイズが絡み合うソニックユース的な曲。聴きやすいポップさがありますね。



9. SEVERAL GIRLS GALORE

セブラル・ガールズ・ガロア

ケヴィン・シールズらしいアーミングが印象的なロックサウンド。バスドラムのディレイ音も効果的です。



10. YOU NEVER SHOUD

ユー・ネヴァー・シュッド

ファジーなギターサウンドはもちろん、エモいパンクのようなキャッチー感があります。



11. NOTHING MUCH TO LOSE

ナッシング・マッチ・トゥ・ルーズ

スネアのロールとギターノイズからゆっくりとメロウな曲調に変化しそれを繰り返しノイズで埋め尽くされていくアバンギャルドな曲。



12. I CAN SEE IT (BUT I CAN'T FEEL IT)

アイ・キャン・シー・イット

8分でギターを刻む定番スタイル、アンニュイなボーカルとメロウな旋律で彼らの音楽らしい心地良さがあります。




My Bloody Valentine 「ISN'T ANYTHNG」 Produced MY BLOODY VALENTINE.